ポスト・ヒューマンの魔術師

「自称人間」の時代からポスト・ヒューマンの時代へ。

バイオ技術の「デザイン」

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『バイオ技術の「デザイン」』の概要

 前章では、専ら生命システムや脳システムをはじめとした身体構造を観察してきた。本章からは、身体構造と密接に関わる科学技術に言及していく。ここでは、主に遺伝子技術や生殖技術をはじめとしたバイオテクノロジーを観察していく。

『バイオ技術の「デザイン」』の目次

  1. 遺伝子を巡る対立図式の観察
     遺伝子を巡る現行の対立図式は、単に遺伝子決定論の賛否で区別することができない。着目すべきは、遺伝子を中心に据えるか否かである。
  2. 優生思想の<安全性>
     優生思想は、危険思想ではない。何故なら優生思想は、失敗するからだ。失敗する思想が我々を危険に晒すことは無い。
  3. 新優生思想と「<優等な障害児>たちで埋め尽くされた素晴らしい社会」
     車椅子や松葉杖で街中が埋め尽くされている社会は、素晴らしい。我々は、障害児を沢山産むべきなのである。
  4. クローン技術と生殖補助医療による性的パラドクスからの脱却
     社会科学者たちが苦心して取り組んできたジェンダー・セクシュアリティ・セックスのパラドクスは、クローン技術の「デザイン」を採用することで、容易く脱パラドクス化される。
  5. 同意能力の無い子供の人生を「デザイン」することの妥当性
     デザイナー・ベビーは、親が子供の人生を決定付けているのではない。あくまで方向付けているだけである。したがって、「デザイン」された子供の人生は、不確定故に創造的となるだろう。
  6. 新胚作出技術による「化け物」の「デザイン」
     人間の動物化や動物の人間化は、途中で中断するからこそ危険因子を作り出してしまう。こうしたバイオテクノロジカルな「デザイン」は、作為的に徹底すべきなのである。

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