初めに、第一章と第二章で述べたことを確認しておこう。そしてこの確認事項を前提として、「人類総動物化計画」に言及していくことにする。
しかしこの電気刺激は、専ら脳システムと意識システムの構造に対する破壊的相互作用である。社会的システムの構造が破壊される保証は、確保されていない。たとえば、簡単に考えるだけでも、社会的システムの内部で機能的に分出した法システムならば、この電気刺激行為を科学的な犯罪であるとして棄却する可能性を例示できる。モラリストも黙っていないだろう。また学術システムは、こうした電気刺激の方法論的な陥穽に言及するかもしれない。したがって、脳システムと意識システムの構造に対する破壊的相互作用を付与するためには、社会的システムの構造をも破壊できる方法を採用しなければならない。
社会的システムを対象とした破壊的相互作用を実行に移すためには、社会的システムの自律的な自己再生産活動の継続を阻止する方法を模索する必要がある。私見によれば、こうして必要となる方法とは、「瞬時に全人類をエピレプシー化させること」を可能とする方法に他ならない。これが理想であろう。言うまでもなく、全人類の脳システムと意識システムが瞬時に破壊されれば、もはや社会的システムも機能を喪失する。如何なる免疫も、その役割を果たさない。全人類のエピレプシー化は、「環境管理型権力」の理想像なのだ。